車両盗難防止装置、イモビライザー。当店では作成が非常に困難なイモビライザーキーの復元作成、複製も行っています。
(2019年9月22日)
keylock-koto.net
2006年式(平成18年式)HONDAイモビライザー登録中の様子
キーの内部に埋め込まれたチップと車のECUとの間で電子的な情報のやり取りが行われ、IDが一致して初めてエンジンの始動が可能となるキーです。そのシステムは年々進化し、失ってしまうと簡単には復元できなくなってきています。このシステムはこのシステムは一昔前(1990年代)は一部高級車だけに装備されたものであったが、最近では軽自動車やファミリーカーにも当たり前のように採用されてきています。
私たち鍵屋としても、ひと昔のようにイグニッションが回るキーさえ作ってしまえばそれで終わり、ということができなくなってきました。システムの進化に合わせ対応していかなければ追いつかなくなってきています。常に技術力のアップに心がけ、最新のシステムに対応できるようにすることが私たちの務めでもあります。
注)最新式のスマートキータイプの紛失作成は現時点ではディーラーのみの対応となります。紛失された際はお近くのディーラーへご相談ください。追加登録の場合は別途ご相談ください。但し追加登録の場合は車両ECUがバグを起こす可能性があり、元鍵でもエンジンがかからなくなるリスクがあるため、追加登録のみの場合はディーラーへお願いされることをお勧めします。価格的にも安く済ませることができます。
イモビライザーのタイプについて ひとくちにイモビライザーといっても、そのタイプはさまざまです。また、同じメーカー、車種、年式によっても違っています。現時点でそのタイプを大きく分類すると、
●FIXEDコード(固定コード)
トランスポンダーチップのIDが固定のもので、紛失作成する際は、車両ECUの記憶内容をリセット(初期化)するか、ECUを交換しなければなりません。合鍵複製の際は新たにカットしたキーに既存のキー(マスターキー)のデータをコピーする、という方法となります。
●CRYPTOコード(変換コード)
トランスポンダーチップのIDが変換出来るタイプ。紛失作成する際は、車両ECUの記憶内容 を新たに上書きします。この作業後に、紛失したはずのキーが見つかっても、そのキーでエンジンを始動することが出来なくなります(再度登録すれば使用可能)。合鍵作成の場合も車両ECUの記憶内容を上書きしながら認知本数を増やす、という方法になるため、手持ちの全てのキーを同時に再登録することとなります。ですから、合鍵作成を依頼される際は、お手持ちの全てのキーを持参ください。CRYPTOコードタイプのキーを登録(紛失作成・合鍵作成ともに)する場合、登録マシンを車両ECUにつないで行うため、メーカー・車種・年式によって、PINコード(車両ECUにアクセスするための暗証番号)が必要な場合があります(国産車ではニッサン、マツダなど。外国車は殆ど必要)。その場合は車両VIN番号(固有通し番号)などから検索ソフトやオンラインで取り寄せておこないますが、中には取り寄せ出来ないものがあります。取り寄せ出来ないものは登録できないのでご了承下さい。
●ROLLINGコード
このタイプは、エンジンを始動・停止するたびにトランスポンダーチップのIDが自動で書き換えられるもので、代表的なものに、BENZ、BMW、VOLVO等があげられます。このタイプは、現時点で紛失作成・合鍵作成ともに対応出来ません。
初期タイプのイモビライザーはECUを車両から取り外し、チップ情報を初期値にリセットしたうえでキーのIDを読み込ませます。画像はTOYOTA車のイモビライザーキー(FIXEDコード)登録の様子です。
イモビライザー(トランスポンダー)登録ツール。
画像はkeylock-service.netより引用
車両メーカー・年式・グレードによりイモビライザー装置搭載の有無、トランスポンダーの種類等様々です。現時点では登録不可能なタイプもございますので、お電話の際にはできるだけ詳細に車両情報をお伝えいただきますようお願いいたします。