空き巣の手口について解説しています。手口を知ることで対策が可能となります。手口を封じ込めることが最大の空き巣対策です。(2021年6月20日本ページ掲載)
🐍AKISU NO TEGUCHI🐍
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一般的に空き巣の手口には
「無施錠の扉狙い」「合鍵」「特殊工具によるピッキング」「サムターン回し」「ガラス破り」「バンピング」「長期の留守狙い」などがあります。
侵入に際し、空き巣が必ずチェック(下見)することとは、「留守であるかどうか」、「垣根(塀や壁)、物置、庭木など死角になるものはあるか」、「脚立や梯子など足場になるものはあるか」、「犬を飼っていないか」などです。
1.無施錠の扉狙い
住人の方がちょっと出かけたすきを狙って無施錠の出入り口から侵入する手口。朝のゴミ出しや近所のスーパーへの買い物、回覧板を持ち出したすきなどを狙っています。少しでも家を留守にするときはしっかりと施錠するように心がけましょう。
少し出かける際にも必ず出入り口は施錠するように心がけましょう!
施錠癖があるかないか、窃盗犯はどこかでチェックしているかもしれません。
2.合鍵を使って侵入
郵便ポストや水道メーター、植木鉢の下などに隠している鍵の存在を前もって調べて犯行に及びます。ここと狙いを付けた家を何日も監視し、鍵を隠す場所をチェックしているのです。そして誰もない隙に合鍵を使って侵入し金品を奪ったうえ、また同じ場所に鍵を戻して立ち去ります。また、カギに刻印されている鍵番号を記憶し同じ鍵を入手し何度も同じお宅を狙うことも考えられます。鍵を持たなくても済むデジタルロックなどへの変更が効果的です。
郵便ポストや水道メーター、植木鉢の下、外灯の上など家族だけの”秘密の場所”を、
実は空き巣も知っているかもしれません。
3.特殊工具によるピッキング
テンションとピックという特殊工具を使った不正解錠。カギ穴の内部の部品を操作し、鍵なしで開ける方法です。対象のカギによって異なりますが、ある程度鍵の構造に詳しく開錠技術にも精通している者の手口。証拠は全く残りません。最新の鍵には構造上ピッキングができない種類のものもたくさん出回っていますので対ピッキングシリンダーへの交換もしくはデジタル錠への変更で対策は可能です。
ピッキングによる空き巣被害は後を絶ちません。
出来るだけ早いうちにピッキング対策品の鍵に交換しましょう!
出入り口のカギを増やすことも対策の一つになります。
4.サムターン回し
ドアポストやドア近くの通気口などを利用し、針金などを使用して室内側のつまみ(サムターン)を強制的に回し解錠する手口。時には扉に穴をあけ、そこから針金などでサムターンを回すこともあるため、侵入犯にとっては証拠を残すリスクが伴います。ツマミを押し付けたり付属のボタンを押さなければ回せない防犯サムターンやつまみが脱着式のセキュリティーサムターンへの変更が効果的です。引き違い戸の場合は扉の隙間を埋めるプロテクター付きの錠前も出ています。
少しの隙間を狙ってサムターンを回します。脱着式のセキュリティーサムターンや
クラッチ、ボタン式の防犯サムターンへの交換が効果的です。
5.ガラス破り
これはかなり強引な手口ですが短時間で侵入できるため年々増えてきている手口。窓ガラスの一部分を割り、手や工具を入れ、クレセントを解除し侵入する手口です。一戸建ての場合、縁側やベランダの窓からの侵入が50%以上占めていると言われています。雨どいや物を踏み台にして、2階のベランダから侵入を狙う侵入犯もいるので油断はできません。なのでなるべくおうちの周りには足場となるもの(脚立や梯子など)を置かないようにすることも対策の一つです。防犯フィルムの施工や、万が一ガラスを割られてクレセントを解除されたとしても窓自体を開かなくするパーツもあるので詳しくはご相談ください。
ガラス破りによる被害も年々増えています。
昼間でも周りの騒音に紛れてガラスを割るため気づくのが遅れます。
6.バンピング
新手の不正解錠。バンピング(BUMPING:跳ね上げる)文字通りシリンダー内のすべてのピンをある特殊な鍵(バンプキー)を使って一瞬で跳ね上げ、鍵穴を回してしまうというもの。ピッキング開錠と大きく違うところは、その解錠に関する技術を全く持っていなくても簡単に開錠出来るということ。鍵に関して全く知識がなくともバンプキーがあれば素人でも簡単に解錠できてしまうのです。また、同じ種類のキーシリンダーを使ってる玄関すべて、1本のバンプキーで開いてしまいます。例えばマンション1棟すべての部屋が1本のバンプキーで開けられてしまうのです。バンピングについてはその対策も含め「バンピング開錠とは?」コンテンツで解説しています。
バンプキーという特殊な形状のかぎを使ってカギ穴の中のピンを一気に跳ね上げ開錠。
バンプキーさえあれば誰でも解錠可能でピッキングよりも短時間で侵入されてしまいます。
7.カム送り
シリンダーのカラーとドアの隙間から特殊な形状に加工した針金等を挿し込み錠前の「カム機構」を直接動作させ開ける不正解錠手口。ドア厚に対応させるためにカラーをスプリング(ばね)で押さえているタイプのシリンダーでこの手口による空き巣被害が一時期頻発しましたが現在は対策済の錠前が出回っています。鍵穴を介さず直接錠前を操作するため別名「バイパス解錠」とも言われています。
シリンダーの取付け構造を悪用した不正解錠法。ドアの厚さに対応するための可動式カラーとドアの隙間に
工具を差し込んで錠前を直接回します。別名、バイパス開錠。
8.長期の留守狙い
長期に留守をされているお宅も侵入犯の標的にされることが多いです。在宅の気配がなさそうなお宅を数日間様子を伺い、隙を見て侵入します。留守かどうかの判断は、「インターホンを押しても応答がない」、「カーテンの閉まり具合や動きを見る」、「郵便ポストの中身を見る(郵便物や新聞等が溜まっていると留守の可能性が高い)」、「わざと小石などをガラスに当てて反応を見る」など。留守と分かれば人目さえ気を付けていればゆっくりと侵入を図ります。垣根や物置など、障害物の影に隠れてに侵入行為を実行します。長期に留守をされるときは新聞を止めたり、部屋の明かりやテレビなどをつけっぱなしにすると少しは効果的です。またご近所さんに一声かけることも大切です。
空き巣の手口は年々進化しています。上記以外の方法も考えられますが、最低限必要な対策を講じておくとひとまず安心です。今後も新たな手口が報告されれば、都度ここでご紹介する予定です。
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